注目メーカーを徹底解剖

店舗家具を味方につける 塗装とファブリックチョイスでオリジナリティを!                   (株式会社オーツー)

こだわりの1脚を実現するカラーオーダーシステムを採用 QUON

 町工場から生まれたグローバルなインテリア

カフェ・レストランや店舗・オフィス・病院などの業務用家具を製造・販売しているオーツーは、東京ショールームを拠点に自社ブランド「QUON」によって大躍進を遂げた。「QUON」とは、Quality(高い品質)、Universal(世界規模の視点)、Onlyone(オンリーワンの商品開発)を表し世界を視野に展開、多様化するニーズに応え価値を高めている。

自社工場を持つ家具メーカーは珍しくないが、木工中心の一般的な家庭用家具の工場とはまた違い、オーツーは金物脚を自社で作るというスタイル。重厚な金属の加工音が響きわたる中、大きな鉄パイプから職人たちの手によって様々な家具のパーツを生み出す自社工場なのだ。創業当初から半世紀以上にわたって受け継がれてきた鐵工所は、金属製品・金属部品の加工から対応でき、しかも納期が約1週間という同社最大の強みである。業務用の家具は不特定多数のユーザーが利用することから、家庭用家具より高い耐久性が必要とされ、独自の高水準の試験を運用して長く安心して使うことのできる製品にこだわっている。 

 

 トレンドは「カフェ風」「インダストリアル」

近年、オフィスでは開放感のある「カフェ化」のニーズが高く、リラックスできることでコミュニケーションの向上や仕事の効率化など働き方改革へ繋がる。またオシャレで緊張を和らげる空間ということで、クリニックでもカフェ風のデザインが増えてきたという。インテリアテイストは「インダストリアル」をキーワードに、無骨でヴィンテージ感のあるイメージが人気の傾向。例えば東京ショールームQUON TOKYOの会議室は、イスは、溶接跡が見えるクリア塗装のフレームと座と背の色を変えた多色のレザー張りで鋲打ちしたアンティーク調、テーブルは、卓球台サイズの突板にフラットバーのメタル脚を組み合わせしたユニークなデザインに。空間に合わせてテーブルのサイズを変えたり、天板の色を変えたり、好みのファブリックとフレーム色に組み合わせたりして、必要な分だけオーダーできることがQUONの特長である。

 

 1脚から自由に選べるカラーオーダー

メタル脚15色、ウッド脚14色

QUONでは既製品のシート本体・レッグ・ファブリックと好みの組み合わせを選ぶことで、容易にカスタム仕様が可能だ。またフレーム塗装も独自のカラーオーダーシステムを採用しているため、品番を指定するだけで手軽に塗装色を変更できる。インテリアテイストに合わせて、カラフルでポップなデザインからシックでモダンなコーディネートまで組み合わせは無限大。これなら、こだわりの強いユーザーやデザイナーの要望に応えることができるだろう。コーディネートに差をつけるなら多彩なファブリックとフレームを組み合わせ、ぜひ個性的な理想の1脚を実現して欲しい。

 

   
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東京ショールーム QUON TOKYO

東京都港区港南3-4-27 WARE HOUSE konan

(第2東運ビル 2F)土日祝休み、予約制 

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カラーオーダーシステム メタ脚は粉体塗装11色、特殊塗装3色、クロームメッキの全15色、ウッド脚は木目を生かす染色クリア6色、マットに仕上がるカラー塗装8色

 

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倉庫の雰囲気が残るカフェ風のインダストリアルデザイン。ライブオフィスなのでいつでも見学可能。多彩な張地は国内だけでなく海外生地のイスも体感できる

 

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