注目メーカーを徹底解剖

グローバルな時代へ向けて新たなデザインを生み出す進化した水まわりの主力製品はこれ!(リクシル)

 ■タンクレストイレ「サティス」

シンプルなデザイン&お掃除ラクラクで定評のあるタンクレストイレ「SATIS(サティス)」。2001年に誕生して以来、美しさと性能に磨きをかけて進化した第5世代のサティスがデビューする。今回の新製品発表会では、サティスGとサティスSの2タイプが展示されていた。Gタイプはスクエアで優美なフォルム、高級感あふれるデザインとリッチな質感が特長。業界全体で見てもワンランク上のタンクレストイレである。Sタイプは、直線を活かしたスタイリッシュでコンパクトなフォルム。本体奥行が650mmというのはタンクレストイレでは世界最小と言われ、狭いトイレでもスペースにゆとりができる。このサティスシリーズに新世紀が到来!水の力でずっと輝く新素材「アクアセラミック」をはじめ、パワフルに洗い流す「パワーストリーム洗浄」やこだわりの除菌・脱臭機能など、新機能を搭載した理想のトイレを実現したのだ。


 ■今までにない清潔なトイレ

 新素材「アクアセラミック」は長きにわたる研究と困難な課題を乗り越えて生まれた理想の素材。汚れと陶器の間に水が入り込み、水と油が反発し合う性質を利用して汚れを浮かび上がらせるという画期的な技術。従来の水アカ防止のコーティング技術プロガードは15年で効果が弱まるのに対し、新品の時の白さと輝きが100年以上続くクリーン性能。100年という基準は掃除ブラシで約7万回(100年相当)の摩擦を想定しているが、水の力を活かすだけでずっと輝く技術は、これまでの陶器の素材技術の集大成である。「パワーストリーム洗浄」は3つの穴からパワフルな洗浄水が出ることで、バトンリレーの様にしっかり流す。しかも少ない水量で洗濯機の様な水流効果により、なかなか落ちない汚れもフワッと浮かび上がりツルンと落ちる。リング状の黒ずみや洗剤では落ちにくい水アカも心配なし。鉢内の形状、穴の位置と大きさ、吐水の水量と角度全てがコントロールされ、スマートなフチが飛び散りを防ぎ掃除がしやすい新形状。そしてエアカーテン技術を応用した新しい脱臭システム「エアシールド脱臭」や、使用しない時間帯にはプラズマクラスターイオンを放出して積極的な除菌でキレイをキープ。トイレの3大汚れ「細菌×汚物汚れ×水アカ」を解決するLIXIL史上最高の清潔なトイレ、まさにSatis-faction(満足)である。今年はラインナップの全てに「アクアセラミック」が標準装備されるとのことなので、リフォームの際には定番の「リフォレ」と共にコンパクトな「サティスSタイプ」が主力となるだろう。

 ■システムバスルーム「スパージュ」

スパリゾート気分を満喫できる人気のシステムバスルーム「SPAGE(スパージュ)」。アクアフィール「肩湯」やパルス状の水の刺激が心地良いアクアタワー「打たせ湯」、たっぷりと全身を包み込むアクアタワー「オーバーヘッドシャワー」などスパで体感する様な機能が満載である。特にアクアフィール「肩湯」は厚さ4mmのお湯のカーテンという表現がピッタリ!心地よさを追求し導き出された吐水幅と厚みで、首から肩をやさしく包み込む全く新しい入浴スタイル。ベンチカウンターに座りながらの「打たせ湯」も、浴槽だけではないお湯を愉しむ新スタイルだ。新開発の静かなジェットバス「サイレントジェット」はエアーを含まない広がりのある水流で広範囲に体を包み込み、マンションでも気兼ねなくくつろぎのバスタイムを可能に。また高級ホテルや豪華客船で採用されているグローエ社のシャワーシステムが新しいシャワー文化を彷彿させ、スタイリッシュな空間を一層引き立たせている。2015年11月からはマンション向けに1418サイズが新たに追加され、従来の1216,1620サイズと合わせて、より幅広いマンションリフォームに対応。またLIXILならではの焼きものの技術を活かし、ラグジュアリーな大判タイルによる全面張りも可能になった。これまで対応しきれていなかった築年数の経ったハイグレードマンションにも、この仕様なら提案しやすい。

 ■システムキッチン「リシェルプラット」

インテリアとの調和を目指し、あらゆるライフスタイルや空間にも自然と溶け込むキッチン「リシェルPLAT(プラット)」。今回は特に意匠性を追求した新シリーズの登場である。キッチンとダイニングテーブルをひとつにした「キッチンテーブル」や統一感のある空間をつくるキッチン収納とリビング収納を用意。従来は厚さ40mmだったワークトップは21mmと薄くスッキリと仕上げ、シンプルなスクエア形状の人大シンク、天然木の引き出しトレー、扉デザインは空間に馴染む木目とホワイトをラインナップ。こちらもグローエ社の水栓を採用し、ハイグレードな空間を生み出している。また扉の幅と高さを均等に揃えることで家具の様なデザインを実現。キッチンが暮らしの中心になることで人が集まる「住まいのプラットフォーム」となり、LDK空間全体をコーディネートすればリフォームの幅が広がるだろう。

 ■「水との暮らし」を見つめて

 豊かな未来に向けて取り組み続ける同社は、水の力を活かし、水の形を変え、水の可能性を追求することで今までにない新製品を生み出している。水との暮らしの100年先を見据えて誕生したトイレをはじめ、水まわり商品の各専門分野で新たな発想とあらゆる技術のもとにデビューしたラインナップ。是非ショールームで体感していただきたい。そして「水との暮らし」の将来を見据えたリフォーム提案を!

 

 
photo
 サティスGタイプ
photo
 サティスSタイプ
photo
 システムバスルーム「スパージュ」
 
photo

 アクアフィール「肩湯」

photo
 システムキッチン「リシェルプラット」