注目メーカーを徹底解剖

水廻り機器の増設を簡単にする『SFA』の排水圧送ポンプ(SFA Japan株式会社)

 大規模な工事をせずに水廻りが簡単に設置できる

SFAは1958年創業のフランスの排水圧送ポンプメーカー。衛生機器分野で世界をリードし、ヨーロッパ、北米、南米、アフリカ、アジア、オセアニアの国々で累計1千万台以上の実績を持つ。バッキンガム宮殿やヨーロッパ最古のカフェ、日本では東京ミッドタウンなどの様々な施設で、SFAのポンプが採用されているのだ。

SFAが誕生したフランスは、水廻りのトラブルが多いと言われている。なぜならそれは、古い建物が点在し、排水管も古くて細いものが数多く残っているから。そこでSFAは、水廻り設備と排水管の間に設置して、簡単に排水できる排水圧送ポンプを開発した。

これにより、大規模な排水管工事を行わなくても排水を汚水枡や既存の排水管まで送り出すことができる様になった。また、ヨーロッパ諸国においてはリノベーションが一般的。SFAのポンプがあれば、床下に排水管を敷くことなく、勾配の取れない場所でも水廻り設備を設置できるので、同社の排水圧送ポンプはリノベーションの分野では欠かせない存在となっている。

これまで日本では新築や建て替えが主流だった。しかし、周知の通り状況は変化し、建築業界はリフォームが活況を呈している。そんな流れを受けて2011年、ついにSFAが日本に進出。以来、同社の排水圧送ポンプは、日本での支持を着々と広げているという。

「新築や建て替えであれば、水廻り設備の設置も容易ですが、リフォームとなると制約が増えます。けれども、SFAの排水圧送ポンプは床下の排水管の敷設工事が不要なので、制約のない自由な配管が可能なのです。」と話すのは、アカウント・マネージャー。配管の関係で諦めていた場所にも水廻り機器が設置できる分、空間の使い方にも幅が生まれるという。

また、簡単な工事で済む為、現場にもよるが1日から2日程度で工事が完了するそう。人手不足の解消にもつながるので、メリットは大きいと言える。

 商業施設のリニューアル工事も自由度アップ!

SFAのポンプを使用すれば、「部屋に手洗い器を設けたい」「事務所にミニキッチンを付けたい」といったニーズが簡単に叶えられるようになる。一般家庭はもちろん、公共施設・商業施設やテナントビルへのリニューアルアプローチの際には、モデルチェンジした『サニスピードプラス』を提案してみて欲しい。『サニスピードプラス』は、雑排水専用の大容量ポンプで、キッチン・ユニットバスなどに使用可能。従来よりも起動水位が低くなったため、コンビニや駅ナカ店舗、商業施設などに設置される冷蔵ショーケースのドレン排水などの横引き配管の高さを低く抑えられるようになった。手洗い器や洗面化粧台・冷蔵ショーケースのドレン水の排水には『サニシャワープラス』もおすすめ。同社のポンプの中で最小サイズなので、小さなスペースにもコンパクトに収まる。

SFAの製品は世界が認めた安心のクオリティ。リフォームやリニューアルの現場に積極的に取り入れてみる価値のある商品だ。

   
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サニシャワープラス(排水圧送ポンプ)

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 テナントビル内のピザ専門店。排水配管設備がない場所に業務用シンクを設置した。

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マンション内の認定保育園。遊戯室の一角に幼児用手洗いを設置したことで、子供たちがスムーズに手洗いをできるようになった。