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上の円グラフをご覧ください。次世代省エネ基準以上の性能を満たした住宅はわずか5%に過ぎず、残りの95%が既存不適格の状態となっています。驚くのは昭和55年の省エネ基準さえ満たしていない「無断熱」住宅が40%近くも残されているのです。
つまり、断熱リフォームは無限の市場といえます。リフォーム市場が飽和する中、断熱リフォームに手を出さない理由はありません。
安全・健康・快適・省エネ。断熱リフォームは「ぜひやるべきリフォーム」なのです。
断熱性能の向上には、断熱材の連続的な施工が欠かせません。そのため基本的なリフォームアプローチとしては、屋根・天井・壁・床を断熱材でくるみ、同時に開口部に断熱効果の高い機器を採用します。本格的な温熱計画は高度な技術が必要ですが、簡便な断熱リフォームもあり、広い住宅の一部や一室だけの部分断熱を目指すリフォームも考えられます。
簡単で手っ取り早い断熱リフォーム工事は、サッシやガラスの交換です。というのも、冬場に室内から逃げる熱は、開口部からが58%、換気・外壁が各15%、床7%、屋根5%だからです。分譲マンションなど管理規約で既存のサッシやガラスを交換できない場合は、インナーサッシの後付けで手軽に性能向上できます。
2020年には、新築住宅について省エネ基準への適合が義務化されます。標準的な新築住宅について、ゼロエネルギーハウス(ZEH)化が求められています。既存住宅の資産価値向上のためにも、今後省エネ性能が注目されてくるのは疑いありません。
断熱工事など省エネリフォームは、国や自治体から補助や減税制度が用意されています。こうした制度も活用しながら、ぜひこの市場をものにしてください。