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家具やインテリアもリフォーム会社が売ろう!

家具やインテリアもリフォーム会社が売ろう!

止まらないワンストップ化の動き

ユーザーが中古住宅を買うのに、保証がなく自己責任だと購入をためらいますよね。そのため現在は、建物調査(インスペクション)を行い、その物件の性能をきちんと把握してから購入する、そんなサービスが当たり前になりつつあります。また、中古住宅を購入後、好みの間取りや内装にするリノベーションも同時に行い、ローンもセットでまとめた「ワンストップサービス」も続々増えています。
 
これまで不動産仲介業者とリフォーム会社が個別に実施していたサービスが、ワンストップの名の下、職域の垣根が取り払われつつあります。こうした動きは、お客様の手間を軽減したり、安心感を提供するなど、お客様本位のサービス追求の姿勢が形になっているといえます。
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リフォームにおけるワンストップとは?

同様の考え方は、リフォーム市場においても徐々に浸透し始めています。大型リフォームの際に一時的に仮住まいが必要な場合、仮住居や引っ越しのサポートをするなど、負担業務をリフォーム会社が面倒見ることで、お客様の手間が軽減されるわけです。大型家財の一時預かりサービスもその一例ですね。ただ、そうしたサービスは不動産会社や運送会社など、異業種の方たちとの提携が必要になり、手間がかかることかもしれません。

ではリフォームと併せて、家具やインテリア類のコーディネートや販売ならどうですか?

多くのお客様は、家具やインテリアに対してこだわりをお持ちですが、一方で、どうすれば自分の好みの空間に仕上げられるかという具体的なノウハウをお持ちの方ばかりではありません。センス良くまとめたいが、どうしたら素敵な空間になるのか、自分のイメージ通りになるのかが分からない方も多いのが実情です。

どうコーディネートしたらよいかわからない、忙しくて時間がない、家具から内装まであちこち手配するのが面倒というといった方に、リフォーム会社がリフォームの延長として、家具やインテリア製品までを提案することも、立派なワンストップです。

ポイントは予算管理とスケジュール管理

では、リフォームのワンストップ化がお客様に支持される理由について、いくつか挙げていきましょう。

予算管理面でのアドバンテージ

多くのお客様はリフォーム実施のタイミングに合わせ、多かれ少なかれ家具やインテリアの更新も行います。つまりリフォーム費用以外に、別にコーディネート費用という予算を持っているのです。しかし、その予算配分は、あくまでお客様の主観でしかありません。適切かどうかは誰も保証できないのです。

考えても見てください。先ほど「中古住宅+リノベーション」のワンストップサービスの話をしましたが、これを個別に依頼した際、住宅購入予算とリノベーション費用の割合を正しく決められるお客様がいらっしゃると思いますか?ワンストップサービスなら、そうした予算管理面での問題を払拭できるのです。

つまり、リフォームとインテリアを同時に実施するメリットとして、お客様の家族構成やライフスタイル、価値観を正しく把握することで、ベストな空間づくりのための適正な予算配分ができるというわけです。

より完成度の高いコーディネートに

リフォームと家具・インテリアを1社で請け負う最大のメリットは、より完成度の高いコーディネートができることにあります。似たカラーなのに、フローリングと木製家具がうまくコーディネートできていないといったトラブルはまま起きること。しかしワンストップで請け負えば、そんなミスマッチを防げます。

インテリアコーディネーターなど、有資格者のアドバイスは、お客様にとって心強い存在になるはず。単なる営業マンより、より深いお付き合いも可能になるのでは…。

引き渡し日が完成日

リフォーム工事と家具・インテリア購入をお客様が別々に行うと、リフォーム工事後に家具搬入の工事を行うことになり、結果的にお客様にとっては入居日が遅れることになります。これをリフォーム会社が一括して請け負うことで、内装工事と合わせてシステム収納を組み込むことができ、引き渡し日を早めることが可能になります。
スムーズな工程監理ができるのも、ワンストップのアドバンテージなのです。

お客様の手間の軽減

例えば、オーダーカーテンなど、お客様が別の業者に依頼すると、担当者が自宅に来て採寸しなくてはなりません。しかしリフォーム会社の皆様は、打ち合わせの際の採寸で、開口部などさまざまな寸法を既に把握しており、負担が最小化されます。つまり、インテリアを扱うことは、新規の仕事がまるまる増えるのでなく、日常業務に少しプラスアルファするだけの最少の手間で自社の業務を広げることができるわけです。

他社との差別化にも有効

どうでしょう、ワンストップサービスというと大げさに聞こえるかもしれませんが、今の営業スタイルを少し広げていくだけで、ビジネスの可能性がうんと広がっていくと思いませんか?

皆様は既に、リフォームに合わせて照明器具を付けたり、エアコンを取り付けたりしているはず。こうしたサービスを少し発展させるだけでワンストップ化は可能になり、他社との差別化につなげられるのです。

家具やインテリアは取り扱いの手間が大変…とお考えの方でも、システム収納などはぜひ取り扱っていただきたい商材。これならパナソニックやDAIKENなど、ふだんお付き合いの深い住設メーカーも取り扱っています。こうした商品をふだんのリフォーム提案時から、当たり前のように見積もりに加えていくというのなら、そう大変ではありませんよね。

別表に、リフォームにプラスしたい商材についていくつか挙げてみました。自社で実施しやすい商材を少しずつでも増やしていき、ぜひワンストップサービスとして競争力を高めていってください。

トータル提案商品 ポイント
照明器具 既に実施しているだろうが、今後はインテリア性・デザイン性のより高い商品の提案力が求められていくはず。
収納家具 壁面収納など1cm単位のオーダー感覚で設置可能。自立型でなく壁面に固定する施工型商品ならよりアドバンテージが高まる。
大型家具 ソファ、テーブル、チェストなどの大型家具はサイズも大きく、室内の印象に大きく作用する。床材・壁材などとのトータルコーディネートで空間性をさらに高めよう。内装の木質感と上手に色合わせしたい。
カーテン・ブラインド リフォーム工事で図面を入手するメリットを生かし、最小の手間で売り上げアップ。
じゅうたん・カーペット 床材のコーディネートの延長で。フローリングの一角に琉球畳を配するなど、既存商品のアレンジも。
家電製品 省エネ家電や、HEMSと連携可能なスマート家電はリフォームとの親和性が高い。