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断熱リフォームは無限の市場!

断熱リフォームは無限の市場!

なんと4割が無断熱状態

「お化粧リフォーム」から「性能向上リフォーム」へ...。内装のリフレッシュや設備機器の交換も立派なリフォームですが、その住まいの根本的な住宅性能につながっていないのも事実。住まいを長寿命化させ、資産価値を向上させるためには抜本的な住宅性能の向上が必要です。
 

性能向上リフォームの代表的なものとして、耐久性、耐震性、省エネルギー性が挙げられます。耐久性や耐震性向上のためには柱、梁、基礎など構造部をいじる必要がありますが、省エネ性能は既存の住宅にそのまま性能を付加することも可能です。

 

省エネや低炭素化推進に向けて、国は1980(昭和55)年に省エネ基準を定めましたが、以後も「新省エネ基準」(1992=平成4年基準)、「次世代省エネ基準」(1999=平成11年基準)、「改正省エネ基準」(2013=平成25年基準)と段階的に性能が引き上げられてきています。

 

こうした経緯から古い住宅を中心に省エネ性能について現行基準を満たしていない家が多数あるのです。

  photo*国土交通省出典

上の円グラフをご覧ください。次世代省エネ基準以上の性能を満たした住宅はわずか5%に過ぎず、残りの95%が既存不適格の状態となっています。驚くのは昭和55年の省エネ基準さえ満たしていない「無断熱」住宅が40%近くも残されているのです。

つまり、断熱リフォームは無限の市場といえます。リフォーム市場が飽和する中、断熱リフォームに手を出さない理由はありません。

 

安全・健康・快適・省エネ。断熱リフォームは「ぜひやるべきリフォーム」なのです。

補助制度も積極活用して

断熱性能の向上には、断熱材の連続的な施工が欠かせません。そのため基本的なリフォームアプローチとしては、屋根・天井・壁・床を断熱材でくるみ、同時に開口部に断熱効果の高い機器を採用します。本格的な温熱計画は高度な技術が必要ですが、簡便な断熱リフォームもあり、広い住宅の一部や一室だけの部分断熱を目指すリフォームも考えられます。

 

簡単で手っ取り早い断熱リフォーム工事は、サッシやガラスの交換です。というのも、冬場に室内から逃げる熱は、開口部からが58%、換気・外壁が各15%、床7%、屋根5%だからです。分譲マンションなど管理規約で既存のサッシやガラスを交換できない場合は、インナーサッシの後付けで手軽に性能向上できます。

 

2020年には、新築住宅について省エネ基準への適合が義務化されます。標準的な新築住宅について、ゼロエネルギーハウス(ZEH)化が求められています。既存住宅の資産価値向上のためにも、今後省エネ性能が注目されてくるのは疑いありません。

 

断熱工事など省エネリフォームは、国や自治体から補助や減税制度が用意されています。こうした制度も活用しながら、ぜひこの市場をものにしてください。