HOME > ソーゴーの商品提供力 > 注目メーカーを徹底解剖 > クリナップ(洗面化粧台"S")

注目メーカーを徹底解剖

システムキッチンの発想とノウハウを活かした洗面化粧台が初のフルモデルチェンジで登場!
洗面化粧台"S(エス)(クリナップ)

 ■流レールボール

システムキッチンに搭載された「流レールシンク」のアイディアを採用した新発想の洗面ボール「流レールボール」。ボール底面中央を高くするという逆転の発想で、手洗いや洗顔等の作業を行うことでボール全体に水が行き届きやすく、さらにゴミをボール周囲の「流レール」に集めて自然に排水口へ流す仕組みである。ボールの材質は人工大理石で、高さ2メートルから硬いものを落下させるという過酷な実験を繰り返し、陶器やホーローに比べて割れにくい素材を採用。また意匠性にもこだわり、従来80ミリあった手前の厚みを25ミリと薄くすることでスッキリとしたデザインに変身。そして他社にはなく、従来から人気の「ウエットゾーン」は残し、濡れたスポンジなどちょっと置けるスペースに。更に排水口は外して洗えるヘアキャッチャーを新たに採用している。底面の造形は隙がないほど美しく、ボール全体にまんべんなく水がいき渡るまで「水の広がり」を追求し、デザインと機能を探求し続けること約1年、デザイナーさんの果てしない苦労が感じられた。

 ■ステンレスキャビネット

 洗面化粧台としては業界初のステンレス製キャビネットである。ステンレスは湿度や温度変化に強いので、浴室からの湯気がこもったり、洗濯機の横で水がかかりやすかったりなど水気の多い洗面台にはとても適している。また引き出しの底板にもステンレスを標準装備。耐久性はもちろん、ニオイがつきにくく、洗剤などが付着してもお手入れが簡単なのも嬉しい。

オールスライドタイプには、収納部下の蹴込み部分に体重計収納付きを追加。体重計が収まるちょうど良いサイズに仕上がっている。引き出しの様に取り出す手間がなく、つま先でちょこんと蹴るとスルスルっと飛び出してくるプッシュオープン式。その飛び出し方が絶妙で、全体が出てきて足を乗せやすい位置に止まるのだ。

 ■カラダにやさしい85センチ

リフォーム前の洗面台は高さ75センチが多く、洗顔時は直立姿勢で約25キロの荷物を持った時と同じだとか。現在は業界的にも高さ80センチが常識になっている。しかしクリナップは日本初のシステムキッチンを開発して以来、キッチンのパイオニアとして85センチをいち早く導入。その経緯から、洗面化粧台も1年以上かけて専門家や医学的な見地からも見直しを行った。そしてその技術と評価を踏まえ、3年前から業界に先駆けて高さ85センチをラインナップしている。

 ■常にアンテナを張って

「30歳を過ぎた頃から体重が気になり始め、自宅で体重計に乗る機会が増えました。その時に取り出しが面倒でこの収納を思いつきました。元々ものぐさなのでしょうか、こんな発想で生まれたんです。」と開発担当者。画期的なアイディア誕生の瞬間である。その後は、体重計を引き出しに入れたまま測定できる様にするため強度が一番の問題となり、設計と一緒に構造を見直し、変形などの厳しい試験をクリアするまで試作→試験の繰り返しの日々だったそう。企画から製品化まで1年以上をかけて新商品が完成すると、次にまた新たなテーマが待っている。世代別に情報を得るためには、世間話をするつもりで街に出て調査をすることも。また建材や医療の展示会に足を運んだり、流行のグッズやライフスタイルの変化などにアンテナを張ったり、常に市場に出回っている商品をチェックしているそうだ。

「洗面化粧台Sシリーズは、当社の洗面化粧台のラインナップでは上位に位置し、9年前に発売してから今回初めて大掛かりなモデルチェンジです。人気のデザイン&リーズナブルな商品が出たことで、採用されやすくなったと言われています。縦2本のLED照明で顔を均一に照らし、メイクやスキンケアに適した"スキンケア3面鏡"も人気です。」と開発担当者。日々の掃除がラクになるアイディア満載で、キレイを保つ洗面化粧台。是非ショールームで体験してみては。

 

 
photo
 洗面化粧台"S(エス)"
photo
 流レールボール
photo
 ミラー下収納
 
photo
 ステンレスキャビネット
photo
 スキンケア三面鏡